不定形

「跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること」を今買った。Kindleである。読んでない。

いわゆる自閉症スペクトラムのどこかに位置する、当事者の本というのは、あまり読まずに避けてきた。引きずられる気がするからである。

私は言葉に過敏で、ときに思い込みが激しい。非定型発達者の書いた、当事者研究やそれに類するものが10000冊出版されているのであれば、そのうち100冊くらいは読むけれど、もともと100冊くらいしかないのであれば、読まない方がよさそうな気がするのだ。
つまり、10000冊くらいあればそのうち100冊くらいは洗練されていそうだし、100冊くらい読めば変に偏ることなく自身の立ち位置を把握できるだろうというわけで。

同じ悩みを共有できる仲間が欲しいし、共感してみたいという思いがある。だから「発達障害の著者」というだけで、きっと内容を無理に自身に引き付けてしまう。それでなくとも自分自身を知るということは難しい。

そうは言ってもテンプル・グランディンやグニラ・ガーランド、ドナ・ウィリアムズにニキリンコあたりは読んだ気がする。もうあまり記憶にないものも多いが、無益というわけでもなかったような気はしている。

とはいえ「火星の人類学者」とはいってみても、これらの本の著者たちは、みな火星人ではなく、訓練を積んだ人類学者でもない。アマチュア当事者研究は難しいし、きっと少なくない思い込みを含んでいる。そういうものに引きずられて、自分自身の障害を間違って取り扱うようなことにならないようにしたいのだ。

いわゆる定型の人たちが、彼ら自身を描写する言葉を、非定型の人たちが同じように使っても、なんだか語彙からして違うような気もする。その点、はじめに書いた「飛びはねる思考」という語は、僕からするとじつにそれっぽい言葉遣いなのだ。それでつい買ってしまった。

思考は、僕の思考はアメーバのようなものを仮想する。分裂したり、なにかの刺激があるとそちらに飛びはねる。この点において集中力がない。
こうして睡眠導入剤まじりで文章を書いていると特にそうなのだが、次々枝葉が伸びてきて、結局何を書きたいというはじめの主題みたいなものはどこかへ行ってしまう。ブログなのでそれでも不都合はないが、単に整理されていないだけと見方もできる。

あるいは、それで成立するような形の文章のフォーマットで書けるようにしてみようと思う。文章の左側に系統図みたいなもの配して、種にあたる部分に段落をあてるみたいなことをASCIIアートみたいなのでできると思うので、とりあえずjavascriptで書いてみるとよいかもしれない。